おこじょめもらんど
3165 文字
16 分
ObsidianとNotionをどのように使い分けるか固まってきたので備忘録

Obsidian と Notion をどのように使い分けるか固まってきたので備忘録#

タイトルの通り、自分の中で ObsidianNotion をどのように使い分けていくべきか、今までの経験から大体固まってきたので備忘録として残しておきます。

目次#

先に結論#

自分が Obsidian と Notion を使い分ける明確な基準は 知識として定着させたいか というところに行き着きました。

  • Obsidian を使うときはどんなとき?
    • 自作ブログの下書き
    • 知識として定着させたい情報
    • 蔵書メモ
  • Notion を使うときはどんなとき?
    • タスク管理
    • 習慣管理
    • 共有したい情報(知識とは別物)

Obsidian と Notion の特徴比較#

あくまでも機能の比較まとめです。なるべく様々な観点から比較したいと思っていますが、個人が必要だと思った機能に偏っている気がするのでご容赦ください。

軍配については、O … Obsidian 、N … Notion、S … どちらの機能も捨てがたいのでどっちつかず です。

特徴ObsidianNotion軍配理由
用途テキストベースのローカル個人の知識管理ノート、データベース、管理などのオールインワンワークスペースNなんでもできるやん
価格個人で使う分には無料(ノート同期などは追加課金、商用は料金かかる)個人で使うなら無料プランで十分(高機能に使うなら有料か、ビジネス、エンタープライズ)Sどちらも無料で使えるので
共有共有の仕組みを作る必要があるワークスペース招待や共有が簡単N共有簡単すぎ
プラットフォームwin, mac, iOS, Android, Linuxweb, win, mac, iOS, AndroidS主要のPCとスマホが使えれば良い
同期同期の仕組みを作るか追加課金する必要があるどのデバイスでもインターネット接続性があれば即同期されるN同期早すぎ
オフラインオフラインで使えるオフラインでも使えるけどかなり注意しないと使えないO完全オフラインでも使えるので
公開公開の仕組みを作るか追加課金する必要があるワンクリックでインターネットに公開可能N公開簡単すぎ
公開ページのカスタマイズ割と柔軟にカスタマイズ可能あまりカスタマイズできない(Google Analyticsが有料プランだったり)Oカスタマイズ性はね
データの可視化表現プラグインを入れてカスタマイズすればなんとかタイムラインviewやカレンダーview、テーブルviewなど豊富Nbatteries includedって感じで簡単に使える
メモに埋め込めるデータ埋め込みってかmarkdownの形でどんなファイルでも参照はできるyoutubeとかpdf、google driveやgoogle mapなどを視覚的に埋め込むことができるN埋め込みができると単純に見やすい
ノート形式Markdownのテキスト形式独自のブロック形式S一長一短かな
拡張性豊富なプラグインchromeとかsafariの拡張としてO頑張れば自分でも作れるかも
手軽なテンプレートプラグインを使って自分で作ったり豊富な公式テンプレやマーケットプレイスのテンプレN目的に応じてすぐにテンプレ使用できる
見た目のカスタマイズcssレベルで柔軟にカスタマイズ可能用意されている部分でしかカスタマイズできない(フォントとか)O見た目のカスタマイズはやる気に繋がるよね
ノートのimport/export(移行性)importはプラグインで、exportはmarkdownファイルのみをimportは様々なアプリとの連携が可能(word,trello,dropbox paper)、exportはpdf,html,markdown&csvでOテキストベースだし気軽に別のところに引っ越せそう

Obsidian を使っていての強みと弱み#

  • 個人的に素敵だと思うところ
    • markdown 最高
    • 自分の好みの書き物 style にできるのでアウトプット意欲が上がる
    • 階層的タグが対応されているのが良い
    • 情報のリンキングが wikilink と alias でとても協力
  • 個人的になんとかしたいところ
    • 同期の仕組み(過去記事で実現はしているが、、)
    • いろんなファイルを扱いたい
    • web 版で使えたら嬉しいね

Notion を使っていての強みと弱み#

  • 個人的に素敵だと思うところ
    • テンプレートでページが簡単に作れる
    • メディアとか他のファイルを簡単に、グラフィカルに扱える
    • データベース機能とか優秀
  • 個人的になんとかしたいところ
    • オフラインだとかなり制限がかかる
    • もっと自分が見やすいスタイルにしたい

自分がこうなったらいいなと思っていること#

自分が Note Taking であれ k Knowledge Base であれ、何かしらメモしたい・残しておきたいときにどうなったらいいかな〜っていうのと、その結果どちらを使ったほうが自分にあっているか整理してみます。

こんなときは?こういうふうにしたい軍配理由
簡単なメモを残したいmarkdownでどこでも手軽に取りたいOオフラインでもいいし、Obsidianなくてもテキストなのでメモは取れる
画像とかPDFなど外部のメディア資料をふんだんに使って残したいページに参考資料として見やすく配置したいNページにメディアデータを埋め込めるのでみやすさ重視
誰かに見せたい資料とかを残したい手軽に共有したりコラボレーションしたいN簡単に公開できるしコラボレーション招待できるし
様々な知識と関連付けてオレオレ図書館作りたい様々な次元から情報をつなげたり検索できるようにしたいOフォルダによる分類、階層タグによる分類、バックリンクによる情報リンク、aliaseによるシノニムの吸収
自分が見た記事とかweb clipしたいURLとかタイトルとかトップ画像とか、できれば内容もまるまる保存してほしいNchrome拡張が便利すぎるので、特定のテンプレート二したがって簡単に保存
TODOとかやりたいことを整理して考えてメモしておきたい俯瞰的に見たいので、なるべく視覚的に直感的に整理したいNUI上で操作したりいろんなviewで情報を見ることができるから
ブログの内容などを下書きしたいなるべく自作ブログにすぐデプロイできる形で下書きしたいOファイルリンクとか様々なリンク、frontmatterなどテキストベースでそのまま書けるから
データが消えないようにメモを残しておきたい色んなところにバックアップが保管されるようにしたいOテキストベースなので、仕組みさえしっかりすれば様々なCloudやwebサービスにバックアップ可能。最悪ローカルに残るのでOK
蔵書メモなど自分の既存の知識と紐づけたい自分の読んだ本に出てくるキーワードなどをリンクさせたいO蔵書メモとかに出現するキーワードは表記揺れとかあるので、aliasとかで正せるので

機能比較と自分がこうなったらいいなと思っていることから改めてどんなときにどちらを使うべきか#

下記機能比較と自分がこうなったらいいなと思っていることから、自分の使い方やユースケースを考えたときにどのような使い方であれば良いのかを思考します。

Obsidian を使うときはどんなとき?#

  • なんか勉強のために知識をまとめておきたい
    • 例:勉強のメモとか暗記したいこととか
    • markdown 形式でバックリンクを使ってとにかく手軽に知識をリンクさせる
    • Zettelkastenになるべく従うとすると、整理されていないメモやノートがあると整理したくなって良い (なるべく FleetingNote を減らしていくぞ!みたいな)
    • その整理をするたび様々なところに目が行ってしまう(-> wiki のように知識がリンクしているので、別のコンテンツをついつい見ちゃうみたいな)
    • 暗記のためのプラグインとかもある
  • 手軽にメモを残しておきたい
    • 例:ふと思いついたこととか、1 word で構成されるようなメモとか
    • テキストベースなので文章に集中できる
    • Notion だと見た目とか体裁を気にしてしまうことが多い
      • Obsidian であれば「このキーワードよくわからんからとりあえずノートだけ作っておくか!」が気軽にできる
    • 特定のテンプレートを用意しておけばショートカットで Fleeting、Blog など用途ごとのノートを簡単に作れる
  • markdown 形式かつテキストベースのメモとして残しておきたい
    • 例:自作ブログの記事
    • 完全に用途が限定している
    • Notion だと画像などの img リンクや frontmatter とかをいい感じにデプロイのための markdown に export しないといけない

Notion を使うときはどんなとき?#

  • 共有とか人に見せること前提の情報を残しておきたい
    • 例:引っ越しのときにやることリストとか家の事のルールとか
    • みんなで 1 つのものを編集したり共有したりするにはコラボレーション機能が必須
    • 全く詳しくない人でも outline とかをどんどん書ける直感的な UI
  • 知識ではなく自分の記憶として残しておきたい
    • 例:自分が参照した web 記事の clip とかジャーナルとか
    • 過去の情報や経験から呼び覚ますような情報ではなく、検索したら「あ、こんなことあったわ」くらいの情報
    • Obsidian でやってもいいのだけど、余計な情報がリンクされたり独立したりしてしまって、本当に自分が知識とすべき情報が構築できなくなる
    • 他方 Notion であれば、ジャーナルや web clip などデータベース機能で自動的に整理される
  • リマインドなど情報自らが自分にインタラクションしてくるような情報
    • 例:Todo リスト習慣トラッカーとか頭を整理するための情報とか
    • Obsidian でやってもいいのだけど、プラグインが必要だったりそのへんの自由が効かないイメージ
    • Notion であれば、通知設定はデフォルトだし、例えば毎日固定のページを作るとかできるし

Obsidian、Notion どっち使ってもいいんじゃないかというときはどんなとき?#

  • とりあえず覚えておきたい情報があるけど、別に人にみせるわけでもないものを残しておきたい
    • 例:自分の趣味の情報とか
    • どうやって管理したいかによるかも
    • 散文的にとりあえずメモしておくくらいなら Obsidian でもいいし
    • データベースとか使ってしっかり整理したいんだ!っていうなら Notion でもいいし
    • 一旦自分は Notion でメモしていこうかな(共有する機会がないとはいいきれないので)

まとめポエム#

Obsidian と Notion どのように使い分けで行くか一旦これで納得できました。

最後に書いてしまって変な感じですが、Notion で wikilink と alias によるリンキングが実装されたら移行するかもしれないってくらい強力で素敵な機能だと思っています。 なのでなかなか自分は Obsidian から移行できないと気がします。

下記の例を見ていただくとわかりやすいかもですが、「ネットワークロードバランサー」でも「NLB」としても alias に登録しているのでキーワードですぐにリンキングできるのです。

ネットワークロードバランサー

NLB

なので、日本語とか英語、正式名称を織り交ぜて、キーワードの補完とか検索ができるようになるこの機能がないと僕は生きて行けない気がします。

ObsidianとNotionをどのように使い分けるか固まってきたので備忘録
https://okojomemorandum.com/blog/obsidian-notion-usage/
作者
Okojomoeko
公開日
2024-06-28
ライセンス
CC BY-NC-SA 4.0